突然ですが、デザイナーってどんな仕事だと思いますか?
一般的にはこんな感じでしょうか。
自らの才能や技術で作品を作り出し、世の中に送り出すと思っている人。実際私も今の仕事を始める前は、デザイナーは美大を出ていて、センスが良くておしゃれで、、、などと思い込んでいました。
けれど最近、そうではないことに気づいたんです。
今思うデザイナーというお仕事は、「お客様の思いを最大限に引き出して ”それ” をカタチにするお手伝いをする」「縁の下の力持ち」という答えに変わリました。
デザイナーとして実体験で学んだ事
ロゴデザインなどのご依頼をいただく際、初めにヒヤリングをします。
その時によく感じるのか、皆さん思いが強くて会話にグッと引き込まれてしまうということ。
だから私もついつい質問攻めになってしまうのには気をつけないとです。
けれど好きな色はなんですか?希望のモチーフはありますか?想像しているイメージはどんなものですか?と、時間の許す限り質問や雑談をします。
そして帰宅するときにはたくさんのお土産と胸おどる宿題をもらうんです。
この時点でもうお分かりだと思いますが、デザイナーは「お客様の思いをカタチにする」のがお仕事です。
思いをカタチにできるなんて最高の職業ですよね。
そしてもう一つ大事なことは、気持ちの良いコミュニケーションをするということ。
初めましての方もいらっしゃる中で、お相手がリラックスできる雰囲気づくりをする。そうでないと思いを最大限に引き出すことは出来ませんからね。
昔印象を受けた言葉でこんなことがあります。
「自分が心を開かないと相手も開いてくれない。自分が楽しい時は相手も楽しい。」
今でもこの言葉は事あるごとによく思い出します。自己中心的は考え方ではなくてまずは自分なんですよね。
と話はそれてしまいましたが、デザインの完成までには幾度とないやりとりを重ねます。
不思議ですがやりとりを重ねていくうちに強い信頼関係が築かれ、初めの緊張が嘘だったようにお互いがリラックスした状態で進めていくことができるようになるから不思議です。それでグングン思いがカタチになっていくんですよ。
デザイナーってかっこいい??
最近初めて会った方に、お仕事何してるんですか?と聞かれることがあります。
そのとき私は、ホームページとかロゴとかデザインする人です(なぜかデザイナーとは恥ずかしくて言えない、、、)と答えると、かっこいいですね〜!すごいですね〜!と言われることがよくあります。
本音を言えば一生懸命必死で勉強をしてきたので「そうでしょ?」と思ってしまう気持ちはゼロではありません(笑)。
けれど超有名な方は別として、デザイナーは縁の下の力持ちなんですよ〜って本当は言いたい。お客様の思いをカタチにするお手伝いをするんですよ〜と。
実際はいちいちそんな面倒なことはせず、いやいやと濁して終わりますがデザイナーって本当にそういうお仕事です。
そして ”それ” がカタチになったとき、お客様の新しい一歩が踏み出されます。
そのとき私は「ありがとうございます!」って言っていただけます。
それはどの職業よりも喜びを感じるありがとうなんですよね。だから頑張れるんです。
私は今日も横浜の小さなマンションの一室で、ああかな?こうかな?と、お客様の思いをカタチにしていくお手伝いをしています。